読んだもの

親指Pの修業時代 下 (河出文庫)

親指Pの修業時代 下 (河出文庫)

ある日目覚めると、右足の親指がペニスになっていた女子大生の物語と聞いて、
その設定の奇妙さから読むのをためらっていました。
然し読んでみるとこれが面白い。
どんどん引き込まれ、設定の奇妙さは読み手にとっては当たり前になり、気にならなくなりました。
松浦理英子の作品は毎回登場人物が魅力的で、読んでいて楽しいです。
ただ、文庫本に収録されている講演会の記録では、筆者自身この作品より、
ナチュラル・ウーマン』の方が遙かに良い作品だと言っていたのが印象に残った。
ナチュラル・ウーマン』は般教の文学で読んだきりだからなあ。
もう一度読んでみよう。
あとカバー装幀のミルキィ・イソベってどこかで聞いた気がすると思ったら夜想の人か。