ハードロック喫茶ナザレス at 高円寺 ShowBoat

いつもより遅く、23時ちょっと前にShow Boatに到着しました。するとマスターは既に会場入りしていた様で、ライブハウスの中から出てきて、コンビニへ買い出しに行くところでした。マスターは本日、阿修羅Tシャツ（春のかをりは〜ツアーver）に膝の所がブロークンのジーンズ、黒スニーカー（多分アディダス）といつもの様にラフな服装。緊張して挨拶したかどうか覚えていません。今回も沢山のお客さんが来ていた様で、整列も普段より早めでした。この日は和嶋工務店なにわ施工と日が重なり、苦渋の決断を下した方も多かったのでは。にもかかわらず、後ろの立ち見も人でいっぱいで、満員御礼状態でした。

一曲目はカーペンターズから始まり、｢まったりしすぎました。｣とマスター。今回のDMには虹の上にスライムがちょこんといる可愛らしいものでした。それについてマスターは、｢DIOの死がショックで、レインボーを描きました。スライムは今ドラクエにはまっているからです。｣と説明されてました。そして今回はそれを受けて、“ロニー・ジェイムス・ディオ　良い曲をたくさんありがとう特集”のコーナーへ。Rainbow、Black Sabbath、DIOの曲が次々とかけられました。｢のってきま、あ、マイク入ってない。（改めて）のってきましたね。しかし続けては暑苦しいので、第一部は完です。あとでまたかけます。｣とマスター。｢皆さんには申し訳無いんですが、ここ（ステージ上）は非常に音が良いんです。もしよかったら、勇気を出してこちら側で一度聴いてみて下さい。ちょっと恥ずかしいかもしれないですが。｣とマスターのお言葉。是非体験してみたいのですが、マスターが横にいる緊張と合わさって音楽が耳に入らないだろうし、私にはまず出来ません。
ここで、郵便局で同じ班のカサマさんの姿を発見するマスター。マスターは同じ郵便局で働く人が来てくれると嬉しいとのこと。｢同じ班は運命共同体ですから｣、とマスター。同じ班のカサマさんは仕事が早く、｢こんな体なので仕事も遅い。｣という鈴木さんをよく手伝ってくれるそうです。そんなカサマさんがある日休憩中にクリムゾンのレッドを聴きながら、司馬遼太郎の本を読んでいたのを見たマスター。｢プログレ好きなんですか？｣とマスターが聞くと、カサマさんは図書館でクリムゾンの1stとレッドを借りただけ。ドリーム・シアターは好き。そんなカサマさんにもっと他のクリムゾンも聴いて欲しい、カサマさんはきっとプログレが好きとのことで“カサマさんの好きなそうなプログレ特集”コーナーへ。CrimsonのStarless and Bible Blackを始め、RUSH、FOCUS、EL&Pなどが流され、結局カサマさんがリクエストしてきたのはUFOのRock Bottomでした。これを受けてマスターは、｢僕の読みははずれていたのかもしれません。｣しかし曲を聴き終えて、｢でも何となく読めてきました。様式美が好きなんじゃないかな。｣とマスターがかけたのは、IRON MAIDENのPhantom of the Operaでした。
最近マスターはベック・ボガート・アピスの幻の2ndを発見したそう。海賊版なので音は凄く悪いけれど、演奏は凄く良いとのことで、ベタ褒めでした。
ここでリクエストのコーナー。“雨の日にお勧めの曲を”というリクエスト（私のリクエストです！）に対しマスターは、｢ツェッペリンのRain SongかEL&PのRainをかけようとしましたが、両方とも今日は持ってきていないので、スレイヤーをかけます。｣と、スレイヤーのReign in Blood からRaining Blood が。しっとりした感じの曲を期待していたのですが、これには笑いました。やー、でも格好良いな。KISSの新譜「Sonic Boom」をかけ、一曲目しか良い曲がないとマスターの評価。輸入盤しかまだ出てないんだそう。次のリクエストは、“研さんが自分に渇を入れる時に聴く曲はなんですか？”これに対し、「最近はベック・ボガート・アピスのドラムを聴いて元気をもらってますが、KISSの曲はどれも元気が出ます。やはり原点なので。」と、KISSのHotter Than HellよりStrange Waysを。続いて、「僕は普段意外とハードロックは聴きません。E.L.Oとかよく聴きます。」とマスターがかけたのはE.L.OのTwilight。これは以外でした。
今回マスターの職場の方が多く来ていたのですが、その中のクシマ君を紹介するマスター。“さっき僕のお尻に蹴りを一発入れていった”クシマ君の本職はキックボクサー。本人は“クシマックス”と名乗っており、僕らクシマ君のファンは“クシマニア”と言うそうです、とマスター。マスターも何回か試合を観に行っているそう。クシマ君の入場曲はブルーハーツの「夢」なんだそうですが（タイトルが出てこずあれもした〜い、と歌い出すマスターが可愛かったです。私もタイトル出てこなかった。）、もっとクシマ君にあった入場曲があるんじゃないかと思っていたそうです。というわけて、“クシマ君の入場曲に使って欲しい曲特集”のコーナーへ。雰囲気出さなきゃと、「それでは〜、青コ〜ナ〜、クシマ選手の〜入場で〜す！」とマスターの紹介でかけられたのは、Rob zombie のDemon Speeding 。良いんじゃないですかね〜と思ったら、マスター的にはクシマ君のイメージとは違ったそうで。次はJudas PriestのThe Hellion。ここでお客さんから、それはアジャ・コングの入場曲と一緒です、というつっこみが。「じゃあ、だめだ。考えることは皆一緒なんですねー」とマスター。クシマ君が試合に勝つとみんなで焼き肉に行ってお祝いをするそうですが、その時にみんなで｢クシマックスッ！！｣と言いながら（オッスという風に？）手を交差させるのが恒例になっているそうです。「このクシマックスという言葉を、僕らクシマニアは流行らせなければいけないんです。なので次にかける曲の冒頭のジャジャジャジャジャジャジャ！て後に皆さんにクシマックスと言って貰おうと思います。」とマスターがかけたのは、AC/DCのwhole lotta　rosie 。マスターは一人で、ウィスパーボイスで「クシマックス！」と言っていたのが何とも言えませんでした。（皆で叫ぶ感じかと思っていました。）こてこて過ぎるので、意外性で一曲とVENOMをかけてましたが、どんどん変な方向に行ってしまうと、一旦ここで終了。
お客さんのリクエストでディオと同じく、最近亡くなってしまったSlipknotのベースポール・グレイの追悼でWait And Bleed 。リクエストして下さった方有難う！私もかけて貰いたかったけれど、場に合わないかなと躊躇してCD持ってきませんでした。Wait And Bleed っていったらみんなで合唱でしょうと、一人ノリノリで歌って（小声です）ヘドバンしてました。マスターはさらっと流していたので、特に気に入ったとかではなかった模様。そして、また“ロニー・ジェイムス・ディオ特集第2部”の後、お客さんのリクエスト。“ラウドパークに来て欲しいアーティストは”という質問に対し、勿論バッヂーです！とBudgieのSquawk からRocking Man (多分)。
「そろそろ眠くて辛い頃ですね。なので皆さんが眠れる様に長い曲を。実はレインボーのDVDを観ようとして、持ってくるの忘れてしまったので家に取りに帰ろうかな。」とマスターがかけたのは、le ormeのUomo Di Pezza 。この間にトイレにと思って、帰ってくるといつの間にかノブさんが壇上に現れ、ピンチヒッターとしてDJを始めていました。ノブさんのTシャツどっかで見たことあるなと思い見ると、千葉LOOKの69Tシャツでした。あれ意外とオシャレで良いなあ。ノブさんの青春の曲を、マスターが帰ってくるまで何曲かけられるか挑戦とノブさん。二面CDの開け方が分からず苦戦しているノブさんが可笑しかったです。4曲目かけたところでマスターが戻ってきました。家に戻ったものの、探したけれど結局DVDは見つからなかったそうで。バイクで戻っている途中、まるで授業を途中で抜け出した様な罪悪感が襲ってきて、怖くなってしまったとマスター。「映像は無くとも、まぶたを閉じれば、ロニー・ジェイムス・ディオがまぶたの裏に…。駄目だ。」とマスターが落胆していたところ、お客さんからHEAVEN AND HELLのDVDの差し入れが。
ここからDVDコーナー。多分これは当て振りですがと、Black Sabbath“Die Young ”の映像。ギーザーのベースがイーグルだったのはこの時期のみで、これ以降は使用してないそうです。よっぽど音が悪かったか使いずらかったのか。マスターはちょうど偶然この時期に観ていたから、自分がイーグルを使う様になったと感慨深げに話されていました。そしてこの時期はギター、ドラム、ボーカル、どの音よりもベースの音が一番大きいんだそうです。マスターはギーザーのイーグルベースがアップになる度に、ああ〜格好良いなあと興奮しておられました。(可愛い。)トニー・アイオミのギターのポジションマークが丸ではなく、十字架になっているのをみて、「格好良いから真似しようかな。でも日本だからなあ、十字架に対するものってお墓？お墓の卒塔婆かな。」とマスター。卒塔婆って、何か表現難しそう…。二本目はライブDVD。一曲目のTHE MOB RULESが格好良かったのでそのまま鑑賞。最近のライブ映像らしく、ディオが激痩せしている様に見えます。それに対しギーザーは激太りしており、「これでベーシストは太るということが証明されましたね。」とマスター。
マスターのお気に入りを何曲かかけた後、ここでまたクシマ君の入場に合う曲思いついたからかけますと、かけたのはTHE OFFSPRINGのHIT THAT。これまた意外なマスターのチョイスにびっくり。私オフスプの中でもこの曲好きなんですよね。学生時代、若い頃の血が騒ぎ思わずノリノリで歌ってしまいました。
最後に、「今日はみんなでロニー・ジェイムス・ディオを聴いてしんみり出来てよかったです。遠く離れた日本の東京の高円寺で、しかも地下でこんな真夜中に。不思議な感じです。ありがとうございます。」とマスター。次回のナザレスは10/2(土)。「また随分と間が空くんですが、これは店長がデブは夏だと暑くて大変だろうからって気遣いなんでしょうか。」とマスターは言いつつも、7月ツアーやら8月はイベントで、9月、10月もなにかしらあるそうです。最後の曲はやはりRainbowの“ Light in Black ”。今回は本当沢山のディオの曲を堪能出来て良かったです。最近、精神的にも肉体的にもボロボロで、あまりの体調不良に今日も行けるかどうかあやしかったのですが、マスターを見たら一気に元気が出ました。リクエストも読んで頂けたし、何とプレゼントも当たってしまったし、嬉しいことずくしでした。音楽を聴いて、マスターにお会いして元気を頂きました。本当に来て良かったです。